数日前、電車で泣いている女性を見ました。
会社帰り、立っている人がそこそこいる車内、その女性は入り口にドアにもたれるようにイヤホンをして目をつむっていました。
近くに向き合うように立っていた私は、ふと視界にその女性の顔が入り、両目から涙が流れたのに気が付きました。
その女性は、涙をぬぐうことはせず、目をつむったままでした。
私も、同じことがあったことがあります。
一人で電車に乗っていて泣けてきたことが。
思いがけず泣ける時。
それは心の叫びです。
涙の理由を言葉にできるなら、その言葉をみつめて、自分をいたわって。
もしも理由を明確に言葉にできない、したくないなら、もっと心は叫んでいます。
その叫びは、出されることを望んでいます。
それを回収できないかも、とか、出してなんになるの、何か変わるの、とかも
越えていきます。
泣いても、次の日、世界は変わらなく見える。
私はそんなふうに何度も思って繰り返して過去に戻るような感覚を味わいました。
そしてどん詰まりまでいって、がんじがらめになって、涙を出すことになりました。
世界は変わりました。
どん詰まりまで行く前に泣いてみる。
遠回りをした私が言いたいことです。
思いがけず涙が出てきたら、そこにちょっとでも意識を向けてみると、潜在意識は次の扉を用意します。
あなたに合った扉を。